視力や行動に問題があった場合はすぐに病院へ

パピヨンは、遺伝性疾患によって目の病気にかかる可能性が存在します。

これは、PRAと呼ばれているもので網膜に関連する症状です。遺伝性疾患は、生まれた時の体質で決まってしまうものですのでこの症状が現れると自力では対処することが難しくなります。

実際に、パピヨンの網膜が徐々に変質していって視力低下が進んでいくという特徴が存在します。放置していると数年で目が全く見えなくなるということも珍しくないので、早急な対処が必要です。

病院で治療

治療できないものではなく、点眼やレーザーなどの処置を取ることによってその進行を遅らせることができるようにはなります。できるだけ早い段階で発見できれば、それだけ長期的に視力を落とさずに済むようになりますので安心感が違います。

また、パピヨンの同じような遺伝性のものとしては先天性の脱臼があります。この症状の問題点は、初期症状が把握しづらいという点です。

脱臼しても自然に戻ってしまう可能性もありますので、一度症状が出たからと言って発見ができるものではありません。

この症状の場合は、異常歩行になってしまう可能性もありますのでPRAと同様に遺伝性疾患の一つとして飼い主が注意をしたり動かなくてはならないものです。

小型犬によくある口腔内の問題点

パピヨンの口腔内の健康チェックを行うことは、非常に重要です。これは、パピヨンが歯周病にかかりやすい特徴が存在するからです。顎が小さい割に歯が大きいために、隙間にゴミがたまりやすい性質が存在するからです。

パピヨンの歯周病

パピヨンは、小型犬種として活動していることが普通ですので口の中が狭いという特徴があります。この場合、水を飲む量や唾液の量が少ないということもあって歯周病にかかりやすいというデメリットが生まれてしまいます。

普通は、唾液などで口腔内の自浄作用を生み出すことができるのですがパピヨンはこれが苦手であるという性質があります。油断していると、あっという間に病気が進行して若い時点で歯をなくしてしまうという事態にもなりかねません。

ですから、デンタルケアを行って歯周病にならないように注意をする必要があります。特に、パピヨンの場合は歯磨きそのものを嫌がるケースも珍しくありません。

定期的に飼い主がデンタルケアを行うことができない場合には、オモチャや歯磨きガムなどを利用して効率的に口腔内を綺麗にしていくという対処が
有効です。仮に、こういった対処すらできない場合には病院に行って定期的
な検診を受けることが大切です。