室内で飼える犬種の中でも、多くの人から愛されているのが
パピヨンです。その名のとおり、耳は蝶のような形に
なっていて、たいへん愛くるしい外見を誇ります。
それでいて非常に賢いため、きちんとしつけをすれば
これほど飼い犬にふさわしい存在もいません。
それだけに、飼い方においては、適切な関係を築くことが大切です。
ポイントとなるのが、飼い主とペットにふさわしい上下関係になります。
懐きやすい犬種だけに、ついつい初孫のように溺愛してしまいがちです。
しかしそのような態度は、かえってパピヨンのためになりません。
一度、下に見られてしまうと、改善するのは至難の業です。
しかも不自然な関係性は、飼い犬にとってもストレスを与えてしまいます。
まずは、もっとも可愛らしい子犬の時期に
あまり構いすぎないようにしましょう。
自然に接することで犬のほうも
環境に慣れていき、自然な態度を
身に着けていきます。
しつけそのものは、非常にスムーズに
いきますので苦になりません。
トイレトレーニングの際には、
頻繁に場所を変えたりせず、成功したら
褒めてあげるようにしましょう。
屋内犬として飼われることの多いパピヨンは、
暑さに対して強いとは決していえません。
ただでさえ犬は、発汗による体温調整ができない生き物です。
たとえ室内であっても油断することなく、クーラーを使って
室温を26度程度に保っておけば、リスクが減らせます。
正しい飼い方を守り、パピヨンとの楽しい生活を
続けていきましょう。