パピヨンは二種類の被毛があり、その種類によって換毛期の抜ける量も違ってきます。ダブルコートとシングルコートの生え方があって、アンダーは下に生える細くて細かいもので体温を保持する機能があり、オーバーは上の毛で硬く太いことが多くこれで寒さや紫外線から体を保護します。
ダブルコートを持つパピヨンは抜け毛が多いと言われていて、スウェーデン系だとダブルコートを持っていて寒さから体を守り、暖かくなると毛を落として体温調節をします。
日本でよく見かけるのはシングルコートで、二重構造ではなくて一種類の毛並みだけを持っていて、一般的に温暖な地域で生まれた犬でよく見かけます。
シングルならケアや対策は割と楽で、生え変わり時期である換毛期だと増えて、これは秋と春に訪れます。秋は夏から冬の寒さに耐えるための毛に変わり、冬用に量が多くなって全体的に一回り大きくなったような印象になります。
春になると一気に抜け落ちて、大量の抜け毛が出てきます。自宅なら日ごろからブラッシングをこまめにしてあげるだけでよく、トリミングは体全体ではなくて長さが気になる部分的だけでも大丈夫です。
デザインカットなど拘るときにはやはりプロに任せた方が安心です。
パピヨンの飾り毛の手入れについて
パピヨンは被毛が長くて多いですが、定期的に飾り毛などをカットする必要はなくサマーカットなどあまり短くすると、生えるまでに1年以上時間がかかったり質が変わる恐れもあります。
自宅でカットなどのお手入れを検討するなら目的をよく考えて、お尻や耳など清潔に保っておきたい部分だけに限定したほうがいいです。足まわりはパピヨンは基本的にあまり長く伸びないですが、肉球の間など伸びることもあり、滑りやすくなって怪我の原因になり関節への負担がかかります。
足の周りは伸びすぎないようにこまめに、犬用のバリカンなどで切ったほうがいいです。
また、絡まりにくいですが絡まったときも切った方がよく、ブラシなどで解けないなら絡まった部分だけカットして皮膚に負担がかからないようにします。
そこまで頻繁に切らなくても美しく保てるので、定期的なブラッシングやシャンプーをして普段から毛を清潔にすれば、本来の美しい被毛の魅力を最大に引き出せます。
足回りだけは短くしておくと事故を防げますし、お尻の部分も排泄物などが毛について衛生的によくないなら、短めに切っておくと清潔を保ちやすいです。
プロのトリマーに依頼すると、本来の魅力を引きだしてもらえます。他の犬種のように大胆な個性的なものといかなくても、プロの視点で愛犬の可愛らしさが出てきます。