パピヨンは根強い人気を誇る犬種ですが、具体的にどんな特徴があるのかよくわからないという人も少なくありません。そもそもパピヨンの期限は複数の説が存在していますが、もともとスペインのトイスパニエルという
犬種から生まれました。
イタリアやフランス、ベルギーなどで繁殖していくうちに現在のようになったと伝えられています。
胴のふわふわしたロングの毛並みとパピヨンと名付けられるほど印象深い大きな耳としっぽは、他の犬種には見られない特徴といえるでしょう。
中世欧州で人気が高く、中でもフランスでは貴族に珍重されたといわれるほど優雅な犬種で、とくにもマリー・アントワネットに愛されたと
伝えられています。
長毛種なのにお手入れが簡単なのも人気の一因です。体臭もほとんどないから室内外をしたいという飼い主との相性も良いといいます。賢いためしつけが比較的簡単であるため、家の番犬として飼うのに最適です。
体重は平均的に2から4㎏前後で、トイプードルとほぼ同じ程度といわれています。ジャパンケネルクラブによると体高28㎝以内と定められており、平均的に13年から15年前後の寿命が多いです。飼育環境や健康状態の良い
場合には20歳近くまで生きる戌もいます。
スタンダードなパピヨンの具体的な特徴は?
室内飼いだけではなく番犬としても人気の犬種ですが、最もスタンダードな物の特徴を理解しておくと購入時の参考になります。ジャパンケネルクラブに定められているスタンダードな特徴は、耳は頭部に対して左右45度の角度で開いており、先端はやや丸みを帯びていることです。
また、大きな特徴である豊かな長い飾り毛でおおわれていることもポイントといえます。耳が垂れている場合はパピヨンではなくファレーヌという別の犬種であるため、注意が必要です。眼は大きなアーモンド型で大きく、しっかり見開いていることや、色はダークカラーで頭のやや低い位置についているところも特徴といえます。
耳以外にも大きな特徴の一つが、しっぽです。尻尾も見分けるポイントとなるため、目や耳だけではなく、しっかり尻尾も確認しましょう。
尻尾は高い位置についていて長く、耳同様十分な飾り毛があることや、動いているときにはカーブを描いて背中の上にあることなども特徴です。体毛は長毛犬で豊かですが、アンダーコートはありません。
スピッツやペキニーズとは違い、柔らかくないけれど弾力があるのもポイントです。賢くてフレンドリーですが、外的には警戒心が強く、インターホンやドアベルの音で警戒して吠えてしまう傾向もあります。仕付けを
しっかりすることも大切といえるでしょう。